漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
60代女性。
パッと見では太っている印象はありませんでしたが、ひざを痛めて以降、医者にダイエットを勧められてきたそうです。
運動やサプリメントなども試したけれども一向に減量せず、かえって疲労感などが出てしまい続かない、とのことでした。
当初のご相談は中性脂肪に関する相談でしたが、数値の改善が見られた事でダイエットにもご興味を示していただきました。
目標は夏までに5kgの減量でした。
食事内容を伺うと圧倒的に糖質過多&タンパク質不足でした。
これでは筋トレや運動をしてもアミノ酸のカタボリックを起こしてしまい、筋肉量が減少してしまうため、まずはたんぱく質の量を体重×1.2gに設定してもらい、それを下回ることを厳禁にしました。また一度に大量にタンパク質をとることもNGにして3食に分けて食べていただきました。
運動レベルや頻度はさほど問題がなかったので特にその部分は変更しませんでした。
気持ちよく運動していただくために、疲労が溜まらないようにする漢方薬と元気が出る漢方薬を2種類服用していただきました。
またスポーツクラブではトレーナーのアドバイスを受けるようにしていただき、正確なフォームと回数でやれるようにお願いしました。
減量開始から3か月後、スポーツクラブの体組成計で測ったところ、筋肉量がほぼ減少せずに体重が6kg減っていたとのことです。
スポーツクラブのトレーナーさんにもすごい褒められたらしく、それ以降、運動することがとても楽しく感じられているそうです。
膝の痛みが無くなったのも大変喜んでいただけました。
「簡単ダイエット」「断食ダイエット」などは本当に困ります。
なぜならダイエットが「体重を減らすこと」だと勘違いしているからです。
多くの方が望むダイエットは「脂肪量が減る」ことですよね?
そのためには筋トレをして脳に「この体から筋肉を減らしてはいけない」という信号を送ることと、筋肉のもとになるたんぱく質の量を減らさないことです。
筋肉量が減っては体力の低下、ボディラインの悪化、代謝の低下と良いことなどありません。
体重を減らしたいのか、脂肪を減らしたいのか、健康的なダイエットにおいてはとても重要な点なので、ぜひご注意ください。
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